ホットケーキミックスやお好み焼き粉にダニが発生!「粉モノ」の取扱にはご注意を。
蒸し暑く、じめじめした気候のこの季節、そろそろ諸害虫の動向が気になる…という方も多いのではないでしょうか。梅雨の時期に気をつけたいのがダニです。カーペットやふとん、ベットなどに必ずいると言われるダニですが、実は食べ物の中に入っていたダニのせいでアレルギー症状を起こして救急車を呼ぶはめになった…というケースもあります。
「食べ物にダニ?」とびっくりするかもしれませんが、これはどの家庭でもあり得ること。私たちが頻繁に使用する粉類にダニは潜んでいるのです。
お好み焼き粉やたこ焼き粉、ホットケーキミックスはダニの温床に!
家でお好み焼きやホットケーキを焼いて食べたところ、咳が止まらなくなって気分が悪くなり救急車を呼ぶほど具合が悪くなった…。これは、粉の中にいたコナヒョウダニというダニに対するアレルギーによるアナフィラキシーショック症状です。
もともと小麦粉は虫がつきやすい性質があります。さらに、ミックス粉にはかつお節のダシ、砂糖、バニラの香りなどダニの好物がたくさん。このようなミックス粉を調理して食べることで、目に見えない何万匹ものダニが体内に入ることに。通常では考えられないような数のダニを摂取(?)してしまうことで、アナフィラキシー症状が起こったと考えることができるのです。
「でもお好み焼きもホットケーキも加熱しているのに…」と考えたくなりますが、ダニに対するアレルギーは生きているダニそのものだけではなく、ダニの死骸やフンにも反応します。
アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎、ハウスダストに対するアレルギーを持っている方は特に注意が必要。また、寝室とキッチンが隣接している場合や気密性の高いマンションなどに住んでいる場合、ダニが発生しやすいと言われています。
開封したら、必ず冷蔵庫へ!未開封でも消費期限が過ぎたら捨てて!
ミックス粉は一度、開封したら必ず冷蔵庫で保管し、消費期限内に使い切るようにしましょう。タッパーのような密閉容器に入れるとさらに安心です。薄力粉の消費期限は1年ですが、強力粉は半年程度と短くなっています。これはグルテンの量の違いによるもの。劣化しやすいグルテンを多く含む強力粉はその分、早く消費するべきなのです。
「パンを作ろうと思って買っておいたけど、忘れてた!」なんていう強力粉には要注意。未開封のものであっても小さなダニは袋を食いちぎって入り込むことがあります。できれば粉類は冷蔵庫で保管するようにしたほうがいいでしょう。
無農薬・無添加食材は虫がつきやすい?
いというデメリットがあります。こうしたデリケートな食材もやはり密閉容器に入れて、冷蔵庫で保管するほうがよさそうです。
ダニ捕獲シートなどでキッチンのダニを撃退!
ゴキブリその他の害虫に効果のあるバルサンなどのくん煙剤はダニにはあまり効果がないと言われています。ダニを殺虫することはできても、死骸や糞を取り除くことはできないからです。
キッチンの引き出しや棚にはダニ採りマット、ダニ捕獲シートなどを使用して備えましょう。殺虫成分ではなく、食品添加物でダニを誘いだして、捕獲するタイプを選べばキッチンでも安心です。キッチン用のダニ捕獲シートも販売されているのでチェックしてみてくださいね。
これからの季節、ダニの増殖はピークを迎えます。こまめに掃除機をかけて換気をする、布団は天日に干すなどしてキッチンだけではなく、寝室、リビングなどからもダニを締め出すように心がけましょう!
top images by Gilles San Martin
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