胎盤を食べる!?前に知っておきたい法律や感染症のこと。
妊娠時、子宮内に形成され、母体と胎児を連絡する器官である胎盤。この胎盤は胎児と一緒に排出され、医療従事者やその機関によって破棄する事が原則ではあるが、その効用が注目され「食べる」人が続出していると言うのだ。
動物は出産後、胎盤を食べる。
人間以外の哺乳類の母親の多くは、出産後自らの胎盤を羊膜(ようまく)と共に食べると言う。
出産後に血の臭いを残すことが他の動物に狙われるから、と言う理由もありますが、それと同時に出産で失われた体力を回復させる為に、多くの動物は胎盤を食べているようなのです。
健康食品や医療品への利用
プラセンタと言う言葉を聞いたことはあるでしょうか?美白効果や疲労回復、基礎代謝を高めたりと最近日本でも何かと話題になっている成分だ。
実はこのプラセンタが何を隠そう胎盤なのである。
一般的なサプリメントなどには、豚を始めとする動物の胎盤から抽出した成分が使用されるが、医療用として人間の胎盤(ヒト胎盤)も医薬品として認可が認められており肝臓病の改善や更年期障害の治療を目的として使われている。
アメリカではブームとなっている!?(リンク画像あり)
日本では法律では胎盤を持ち帰ったり、患者に食べさせる行為は法律で禁じられている。理由はもちろん感染症のリスクがあり、医療従事者やその機関は適切な方法で医療廃棄物として処理しなければいけないからだ。
ところが、隣国アメリカのセレブ達の間では胎盤を食べることがブームとなっている。乾燥・粉末させたサプリメントとして摂取するのが一般的だが、なんと生のまま食べたり、味付してローストや煮込み料理にして食べる者もいると言うから驚きである。
Placenta-eating Moms Swear by After-birth Boost
Some women freeze it and add it to smoothies. Others roast theirs, adding it to soups and spaghetti bolognese. Most pay to have it encapsulated.
引用 – magicvalley.com
※ 臓器処理を行なっている画像の掲載があります。ご注意ください。
感染症の可能性も。
注意しなければいけないのが感染症の危険性である。生食・加工食品に関わらず人間の胎盤を食べる場合はHIV感染や肝炎ウイルス、また、未知のウイルスに感染するリスクは考えなければならない。
本人が食べるのであれば(おそらく同じウイルス・細菌に侵されているので)問題はないが、夫や家族とともに食事を行う人達も今後現れるのではないかと米国の医療機関では注意を呼びかけているそうだ。
またアメリカだけではなく、中国では公立病院で公然と売られていた事もあり世界的ニュースとなった。
繰り返しになりますが、日本でこのような行為を推奨している医療機関は違法です。※ プラセンタの効能について否定している訳ではありません。
おわりに
そもそも野生の哺乳類が出産後に自らの胎盤を食べる事と、高度な医療機関と豊富な食物が常に手に入る「私達現代人」の状況は大きく異なります。
また、カニバリズム(人間が人間の肉を食べる行動、またはその習慣)が道徳的に問題になっている事も考えなければいけません。
もうしばらく続きそうなこの「胎盤食べる問題」、この後の法律による規制が気になるところです。
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