ペットショップの”売れ残り”と呼ばれる動物達の末路とは。
私たち人間を癒してくれる犬や猫などの愛らしいペットたち。動物たちによって心を癒してもらうアニマルセラピーという療法が注目を集めていることからも分かるように、私たちにとってかけがえのない存在にもなることもあります。
皆さんはそんな彼らの一番多い死因がなにかご存知ですか?残念な事実ですが、それは「殺処分」なのです。
ペットショップで売れ残った動物はどうなる?
ペットショップでガラスの陳列ケースに入れられて販売されている犬や猫たち。彼らは月齢が低い子たちから売れていきます。そして生まれたから半年以上経つと、ほとんど買い手がつかなくなるのです。
売れ残った子たちはショップのスタッフが引き取ったり、良識のあるショップであれば里親を探してもらえることもあります。しかし現状では悪質な業者が個人名で保健所に殺処分を依頼したり、山中に繋いだまま放置したり、冷蔵庫に入れて死なせてしまう…というケースも少なくないのです。
殺処分は安楽死ではない
一方、無責任な飼い主によって保健所に持ち込まれるペット達も増え続けています。中には「保健所が新しい飼い主を探してくれる」「殺処分は安楽死だから動物は苦しまない」という甘い考えを持っている人もいるようです。
殺処分される動物たちはガスによって窒息死させられます。死の瞬間が訪れるまでの5~10分、彼らは苦しみ続けることになるのです。このようにして全国で殺処分される犬たちは1日1000頭あまり。これが日本の現状なのです。
ペットショップでペットを買うということ
動物たちをガラスのケースに入れて販売することは、彼らにとって強いストレスとなります。こうしたショップで販売されている子たちは親や兄弟と一緒に育てられる愛情を知ることなく育つため、明るさに欠けた性格になってしまうこともあると言われています。
また衛生状態の悪い陳列ケースで長期間、飼育され病気になってしまう場合も。安くなっていたので購入したところ、すぐに死んでしまった…というケースも少なくありません。
命を衝動買い?
ペットショップで店員さんから「抱っこしてみませんか?」と言われた経験はありませんか?ペットショップの裏側で「客に抱っこさせたら勝ち」と言われているように、これは衝動買いを促すための手法なのです。
ペットといえど、尊いひとつの命であることに変わりはありません。その命を衝動買いすることの危うさについて、私たちはもっと考えなければいけないのではないでしょうか。
ペットを選ぶときはブリーダーのところがベスト
では、どこでペットを選べばいいのでしょうか。安心できるのは希望の犬種・猫の繁殖を行っているブリーダーから直接購入することです。
ブリーダーの元では顧客に売られていくまで動物たちは親兄弟と一緒に過ごすことができます。購入する側にも複数いる子犬や子猫の中から好きな子を選ぶことができるというメリットもあるのです。
ブリーダー選びの目安とは
ブリーダーを選ぶときにはまず「飼育環境を見学できるか?」「生後何日から引き渡してもらえるのか?」を確認します。2013年に定められた動物愛護法によって生後45日以下の犬猫の販売および現物確認・対面販売が義務付けられているからです。
生後45日以下で犬猫を引き渡していたり、飼育環境を見学できないブリーダーは違法となりますので、ブリーダー選びの目安としてください。
おわりに
人間にとって家族や友達、伴侶のような存在にもなることから「コンパニオンアニマル(伴侶動物)」と呼ばれることもある動物たち。動物たちを所有物のように扱うことから生まれた「ペット(愛玩動物)」という考え方そのものを改める時期が来ているのではないでしょうか。
動物を飼うときには最後まで責任をもって育てること、家族を迎えるような心構えで育ててあげることを忘れないようにしたいものです。
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