- 2017年06月25日
定期的に受けたい!乳がん検診の種類とは
40代になったら1年に1度は受けるべきと言われている乳がん検診。以前は乳がんにかかる女性は二十数人に1人と言われていましたが、現在では12人に一人がかかる病気として増加を続けています。ここでは乳がんの検診の種類や乳がんについて知っておきたいことについてお話していきます。
40代になったら毎年、超音波検診(エコー)、2年に1度はマンモグラフィーを
乳がんの検査には
・問診、視触診
・超音波検査
・マンモグラフィー検査
の3種類があります。問診では初潮年齢や出産経験の有無、近親者に乳がんおよびがんの患者がいるかどうかの確認がされます。その後、医師が触診してしこりがあるかどうかを確認します。
40代以降は毎年、超音波検査を受け、2年に1度はマンモグラフィーを受けるように推奨されています。近親者の方にがんの患者さんがいる場合は毎年、超音波とマンモを受けるのがベストです。
<超音波検査>
手で触れただけでは分からないしこりがあるかどうか検査していきます。ジェルのようなものを塗って機械をまんべんなく当てていきます。痛みはありません。小さな石灰化が見つけにくいのがデメリットです。
<マンモグラフィー検査>
X線による検査です。広範囲にわたる読影ができ、小さな石灰化や手で触れることのできない小さいしこりも発見できます。また全体像を残すことができるので経過観察をする際、以前の結果との比較が容易にできます。被ばくの心配があるため、妊娠、授乳中の女性は受けることができません。ただし、被ばくといっても生活しているうえで自然に浴びる放射線と同程度のものです。
<マンモグラフィーで分かる乳腺のタイプ>
乳房内部の乳腺が多いほど、マンモグラフィーの画像は白っぽく映ります。以下の2つのタイプの乳腺である場合、病変が見つけにくくなる可能性があるため、超音波検査と合わせて検査をすることが勧められています。
・不均一高濃度
乳腺実質内に脂肪が混在していて、不均一な濃度になっている乳腺。しこりが正常な乳腺に隠れてしまい、発見が難しくなる可能性がある。
・高濃度乳腺
乳腺実質内に脂肪の混在がほとんどなく、全体的にしろっぽく映ってしまうため、しこりが見つけにくい。
石灰化とは
マンモグラフィー検査の画像に白い点のように映るのが石灰です。分泌液による沈殿物でできる良性のものとがん細胞の副産物として形成されるものがあります。超音波検査では発見できないので、マンモグラフィーを受ける必要があります。良性のものががんになることはありません。
乳がんになりやすい要因とは
・アルコールの摂取や喫煙
・閉経後の肥満
・ホルモン補充療法経験がある
・ピルの長期服用
・出産・授乳経験がない
・初潮年齢が低い
・閉経年齢が遅い
・親や姉妹に乳がんや卵巣がんの患者さんがいる
いろいろなリスクファクターがありますが、出産・授乳の経験があってもガンになる方もいれば、家族に乳がんの罹患者がいなくてもガンにかかる方もいます。乳がんになりやすい要因にとらわれず、定期的に検診を受けることが早期発見、治療の一番の近道になります。
乳がんのセルフチェックをしよう
乳がん患者さんの多くがセルフチェックで異常に気がついているといいます。セルフチェックは20代、30代の方も習慣にしてみてください。しこりのほか、乳頭からの分泌物、ひきつれ、くぼみなどがあれば、すぐに乳腺外科を受診するようにしましょう。
参考:乳がんセルフチェックしていますか?/春日クリニックのレディースドック
検診の大切さを知ろう
乳がんはしこりが見つかるほか、これといった初期症状がないガンです。検診で症状のないうちにガンが発見できれば、早期発見につながり適切な治療を行うことで良好な経過が期待できます。仮にしこりがあったとしても、100%ガンであるとは限りません。検診に行くには勇気がいりますが、あなたの体のためにも家族の皆さんのためにも必ず検診を受けるようにしたいものです。
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