[一戸建て購入]外壁を選ぶときのポイントは?
家を新築するとき慎重に選びたいのが外壁です。外壁の選び方によって家の外観が決まり、印象が大きく左右されることになるだけに、家づくりにおける重要な要素と言えるでしょう。また、外壁は暑さや寒さ、風雨、火災、紫外線などから家を守る大切な役割も持っています。選ぶ素材によって価格が異なりますが、頻繁にリフォームをすることもできないため、はじめに慎重に選ぶ必要があるのです。ここでは外壁を選ぶときのポイントについてまとめてお話していきます。
外壁選びの最重要ポイント
外壁を選ぶとき、重視しなければならないのが、耐火性、耐水性、耐侯性、耐久性といった「機能性」と色やデザインといった、いわゆる「デザイン性」です。機能性とデザイン性を満たした素材が一番いいのですが、価格や将来リフォームする際にかかる費用と素材の特性を考慮して選ばなければなりません。
外壁材の種類
おもな外壁材の種類を紹介しましょう。
<サイディング>
・窯業系サイディング
セメントと繊維などを混ぜて成形したもの。現存の住宅の多くがこのタイプの外壁材を使用しています。デザインが豊富で防音性も高いのがメリット。ただし、価格は押さえられているものの10年以上経過すると劣化しやすくなってきます。
・金属系サイディング
ガルバリウム鋼板やアルミニウム合金板などと断熱材によって作られた外壁材。最近話題のゼロキューブなどスタイリッシュで近代的な住宅によく用いられています。
サインディングはこの他にも塩化ビニル樹脂でできた樹脂系サインディングや、天然素材である木に塗装を施した木質系サインディングなどがあります。
<タイル>
粘土を土から焼いて作る素材。壺や土器などと同様、何十年も劣化しないのが最大のメリット。ひとつひとつに味わいがあり、高級感のある外観が実現できる素材でもあります。素材そのものが劣化しにくいうえ、専用の接着剤や金具の耐久性も進化しているためメンテナンスがほとんど必要ありません。デメリットは初期コストがかかること。
<塗り壁>
土やセメント、水、糊などを合わせた泥状のモルタルを塗っていくもの。日本の伝統的な素材でもあります。内装に使用する土壁や漆喰壁と同様、外壁も塗り壁で仕上げることが可能。既製素材にはない温かみがありますが、職人の腕によって仕上がりが左右される点とひび割れなどが起こると、劣化が早くなってしまうというデメリットも。
<ALC>
スウェーデンで開発された珪石、セメント、生石灰、石膏、アルミニウム粉末などを主成分に内部に気泡を発生させて形成する外壁素材。ヘーベルハウスでは中に鉄筋が入ったALCを使用しています。耐久性や耐熱性に優れており、高層ビルの外壁に使用されることも。その分、コストは高め。木造住宅でも使用できます。
価格は初期費用だけなく、メンテナンス、リフォーム費用も想定しておく
外壁は家のイメージそのものとなる大事な要素。洋風のレンガのようなタイルを張り合わせた存在感のある家…。憧れますよね。でも、同じ2階建てでもサインディング素材とタイルでは数百万円単位の価格差になります。将来のメンテナンスしながら住み続けることを考えるか、初期費用をかけてメンテナンス不要の外壁を選ぶか、よく考えて決めるようにしましょう。
外壁素材によって工期に差が出る!
選ぶ外壁素材によって工法が異なるため、工期にも差が出てきます。外壁の工法は大きく分けて下記の2つがあります。
・乾式工法
工場で組み立てられたパネルや合板を現場で取り付ける構法。工程ごとに乾かす必要がないので、天候に左右されず、工期が短くて済みます。さらに工場内で作られるので、高品質を維持しやすいのもメリット。
・湿式工法
塗り壁などに採用される工法。現場でモルタルや土を混ぜて作った材料を使って外壁を仕上げていきます。左官職人さんが手作業で塗った後、乾かす時間が必要となるので、工期は長くなります。左官工法と呼ばれることも。職人の技術の高さによって仕上がりが左右される工法でもあります。
まとめ
ひとことで外壁といってもいろいろな素材があることがお分かりいただけたのではないでしょうか。外壁の価格は窯業系サイディング、金属サイディング、塗り壁、ALC、タイルの順で高くなっていきます。家づくりの際にはそれぞれの特性とメリット、デメリットを改めて業者に説明してもらい、納得した上で使用する素材を選ぶようにしましょう。
Top Image @Christoph Rupprecht
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