ネズミ撃退の方法は超音波ではなく侵入経路の遮断。ネズミの駆除の最も効率的な方法とは。
初めまして都内某所でネズミ駆除をしている者です。ネズミの屋内への侵入は寒くなる秋から冬にかけて最も多く、特にこの時期に急増します。
今日は実際に私が行う対策とともに、ネズミ撃退の方法をお伝え出来ればと思います。
超音波は効果なし!?
一時期、人間には聞こえないモスキート音を出してネズミを追い出す機器がホームセンターなどでバカ売れしていましたが、これには科学的根拠がなく、実験の結果、効果もないことが証明されています。
仮に追い出せたとしても、根本的な原因(侵入口など)を排除しなければ永久的な駆除は不可能でしょう。
ネズミ駆除の方法
超音波がダメとなるとやはり効果があるのは直接的にネズミを駆除する方法です。
1. 侵入口の遮断
まずやらなければいけないのは、駆除ではなく侵入口の遮断です。クマネズミ、ハツカネズミ、ドブネズミとそれぞれ侵入口は異なりますが(例えばクマネズミは外壁も直角に登ります)以下のリストを元に全ての侵入口をチェックします。
- 雨樋の排水管
- 台所・お風呂などの排水管
- エアコンと室外機をつなぐパイプ
- エアコンと室外機をつなぐパイプを通す為に開けた外壁の穴の隙間
- 床下の通気口
- 基礎と地面(土)の間に隙間
- 換気扇
- 瓦屋根の隙間
繰り返しになりますがネズミは数センチの隙間でもカジって広げ、その場所を出入り口としてしまいます。隙間があいている箇所やガタつきが出ている箇所は補修する必要があります。
詳しくはこちらの動画をみて頂けると分かりやすいのですが、真っ暗な中、排水管を難なくスイスイ登ってくる様子が分かります。
床下の通気口も格子状になっている通気口は幅が広く、たやすく侵入してしまいますのでパンチング状のものか間隔の狭いもの変更をしておきましょう。
※下記、市町村のHPでもネズミ駆除についての対策が写真付きで紹介されていますので参考にしてください。
2. 粘着テープ&撒き餌さの設置
作業「1」でネズミは屋内に閉じ込められた状態となる為、既に屋内に住みついているネズミを駆除しなければなりません。
駆除には粘着テープ(トラップ)と駆除用の撒き餌を使います。
ここで注意していただきたいのは、ネズミは外部からの侵入は出来ない状態になっていますが、内部(例えば屋根裏からキッチン下の収納から)たやすく侵入してきますので、撒き餌を食べずに屋内にある人気の食べ物を見つけようとします。
その為、室外にあるネズミの侵入口となりそうな隙間も埋めておきましょう。
専門業者の作業時には粘着トラップを床下・1Fと2Fの間の空間、屋根裏とその全面に設置する場合が多いですが、枚数を多くすると費用も掛かってしまう為、業務用のトラップをネズミの通り道(糞がよく落ちてる場所)を狙って設置するのがオススメです。
トラップや撒き餌にかかって死亡したネズミは必ず手袋・マスクをして、新聞紙・ビニール袋に包んで処理してください。一般ごみとして処理して頂いて構いませんが不安な場合はお住まい市町村に問い合わを行ないましょう。
3. 効果検証/テスト
こちらはネズミがいたと思われる場所に乾燥パスタ(棒状のいわゆるスパゲティーニ)を数本設置します。チーズなどではかじられたどうかが正直微妙なところがある為、パスタのほうがオススメです。
ネズミが存在して餌を食べられた場合、パリッとパスタが割れますので一目瞭然です。
数日チェックしてネズミの存在(餌が食べられていないこと)が確認できなければ駆除は成功と考えて良いでしょう。
まとめ
ネズミは騒音だけではなくサルモネラ症・鼠咬症・レプトスピラ症など病原菌をまき散らしながら動き回ります。セルフ対策でも解決しない場合はぜひ専門家にご相談ください。
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