メリットだけではない!?オール電化のデメリットとは

メリットだけではない!?オール電化のデメリットとは

引っ越しや家のリフォームを機にオール電化にしようと考えている方は多いのではないでしょうか。実は筆者もその一人でした。オール電化は「ガスの基本料金がない分、光熱費が安くなる」「電気料金の安い時間にお湯を沸かして、料金の高い昼間はそのお湯を使うので電気代が節約できる」などと言われていますが、本当に電気代は安くなるのでしょうか?また、ガスがなくて不都合はないのでしょうか?

オール電化の問題点

「オール電化」の柱となるのは以下の3つのポイントです。

・お風呂やシャワーのお湯は深夜の安い時間帯に沸かしたお湯を溜めておいて使うエコキュート
・料理に使うコンロはIH調理器具
・冷暖房は電気エアコンや床暖房など

エコキュートはお湯をためておくタンクの大きさによって初期費用が異なり、70~80万円程度の費用がかかると言われています。家の敷地の広さによっては、大きなタンクを設置できないこともあり、家族の人数が多い場合は結果的にお湯が足りなくなって、日中の電気代が高い時間のお湯を沸かさなければならないということも。

オール電化を導入した方の中には「昼間は電気代が高いので冬の暖房が必要な時期は図書館で過ごしたり、ショッピングセンターにでかけたりする」という工夫をしている方もいます。これではあまり快適な生活とは言えませんよね。

また、コストがかかるのはエコキュートだけではありません。ガスコンロの代わりになるIHクッキングヒーターを入れると、オール電化にするためだけに100万円以上のコストがかかる計算になります。フライパンや鍋などもIH対応のものに買いなおさなければならない…ということ。これは思っていた以上に費用がかかりそうです。

エコキュートのさらなる問題点

沸かしたお湯をためておくエコキュートですが、深夜にお湯を沸かすときに出る低周波の騒音がするという声もあります。IHクッキングヒーターでもお湯を沸かすときなどにキィィィィンという音がしますよね。音に敏感な人は気になりますし、隣の家に面する場所に設置してあるエコキュートの給湯器の音がうるさいとしてトラブルになるケースもあるそうです。

そしてもうひとつエコキュートの問題と言われているのが、お湯の質。エコキュートのタンクは開けたり閉めたりできるようになっているわけではないので、中を清掃することができません。エコキュートを導入してから10年以上経過すると、お湯にニオイがつくこともあるといいます。

これはタンクの中に水垢が溜まることが原因。本来は半年に一度、タンクの水をすべて排水することでタンク内を清潔に保つことができるのですが、実際に使用していると水抜きを忘れてしまって、長年使用していても一度も水抜きをしていない……というケースがほとんどなのだそう。

エコキュートの耐用年数は10年から長くても20年程度。その間、きちんと水抜きを繰り返していれば問題なく使えるのかもしれませんが、タンクを開けて洗うことができないというのはちょっと気になりますよね。また、耐用年数に対して初期費用がかなり高いなあと感じました。

料理好きな人は考えた方がいい?

IHクッキングヒーターを導入してから、料理がうまくできなくなったという声もよく聞きます。鍋やフライパンとプレート部分が接していないと火が通らないため、チャーハンのようにフライパンをゆすって水分を飛ばすような料理ができない、火の通りが均一でない、ご飯がうまく炊けない、炒めものがふにゃふにゃしている……といったデメリットがあるので、こだわりをもって料理をしている人は導入前によく検討した方がいいでしょう。

筆者は料理にかなりこだわりあるほう。そして同居する義母は電子レンジ嫌いな人なので、火を使わない調理器具というだけでNGを出されそうな予感です。

ただ、ガスでいうところのごくごく弱火で長時間加熱するというのはIHの得意とするところ。煮込み料理やスープなどはガスより安心して作ることができます。

まとめ

「オール電化っていいなあ」と考えていた筆者が考えなおすキッカケとなったのは、導入した友人の「ガスがあったときより、光熱費は若干高くなった」という一言でした。一時はブームにもなったオール電化ですが、震災後は少し下火になっているのだそう。停電になるとなにもできないというのは困りますよね。また、原発停止の影響もあって電気代が値上がりしたという背景もオール電化が下火になった理由のひとつでしょう。

実際に震災後はガスと電気を分けてリスクが分散するようにしている家庭が多いのだとか。また、使える地域が限られているものの、プロパンガスは震災後、ライフラインの中で一番早く復旧させることができたと聞いてその魅力を見直しています。プロパンは都市ガスよりも火力が強いので、飲食店でもプロパンガスを導入しているところが多いそうです。

「快適そうだから」「リフォーム業者が『電気代が安くなるから』と言っているから」などの理由で決めず、家族の生活スタイルや主婦のこだわり具合によって、オール電化にするかガスも導入するかどうか決めた方がよさそうですね。

Photo by WalkingGeek

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