なってからでは遅い!食中毒に特に気をつけるべき4つの食品

なってからでは遅い!食中毒に特に気をつけるべき4つの食品

皆さんは食中毒というと、どんな食べものが原因になると思いますか?多くの方がお刺身やカキ、卵などの生の食材などが思い浮べると思いますが、実際にはどんな食材が食中毒の原因となっているのでしょうか。

今日は厚生労働省が発表した2016年食中毒事件一覧速報をもとに、食中毒の原因や特に気をつけるべき食材についてお話していきます。

食中毒の原因で一番多いのはやはりノロウィルスだった!

食中毒 統計
Photo by flickr @Rob Ireton

まずは2016年、これまでに起きた食中毒の原因で多かったものを見てみましょう。

1.ノロウィルス

冬場に流行る印象がありますが、季節を通して食中毒の原因になりやすいウィルスになりつつあります。感染すると腸のなかで増殖し、下痢やおう吐、腹痛を引き起こします。健康な人であれば、ひどくなることはありませんが、小さなお子さんや高齢の方は重症化する傾向があるため、注意が必要です。

食中毒の原因としては、食品を取り扱う人が感染していて、ウィルスに汚染された食品を食べてしまったケース、ノロウィルスに感染している貝類を生や加熱が不十分な状態で食べたケース、ノロウィルスに汚染された水道や井戸水を飲んだケースなどが挙げられます。

2.寄生虫

最も多いのが、生鮮魚介類に発生するアニサキス、ついでヒラメに寄生するクドアという寄生虫です。アニサキスは幼虫が体内に入ると腸壁や胃壁内に入り込みます。原因となる食材を食べてから数時間から十数時間で激しい腹部の痛みや嘔吐を繰り返します。激しい腹痛が起きた場合、すぐに病院を受診するようにしなければなりません。

クドアはヒラメに寄生することが多く、症状は嘔吐や下痢などがあげられます。比較的、短時間で発症し軽症で済むことが多いようです。

3.ウェルシュ菌

悪玉菌の一種であるウェルシュ菌は肉や魚、野菜などに繁殖します。100℃で加熱しても死滅せず、酸素が少ない状態でさらに増えるという特徴が。カレーや煮込みハンバーグ、煮物やお弁当など加熱調理済の料理が原因となっています。

4.カンピロバクター・ジェジュニ

聞きなれない名前ですが、鶏肉から検出されることが多い細菌です。加熱が不十分な鶏肉に繁殖し、感染すると、下痢や吐き気、嘔吐、頭痛や悪寒などが起こります。症状が出るまで1~7日と長いのが特徴で、重症化することは少ないようですが、感染後まれに顔面神経の麻痺やギラン・バレー症候群を発症する恐れがあります。鶏肉から高頻度で検出される細菌で食肉の段階でカンピロバクター・ジェジュニに汚染させないようにするのは難しいため、鶏肉を十分に加熱して食べるのが一番の予防方法です。

食中毒の原因となりやすい食材・料理はこの4つ!

食中毒 統計
Photo by flickr @Marius Boatca

1.カキ

ノロウィルスはカキのような二枚貝に繁殖します。生ガキはもちろん、焼きガキ、蒸しガキなどで食中毒を起こすことが多くなっています。85~95Cの温度で90秒以上、しっかり加熱すれば食べても問題はありません。小さなお子さんやお年寄りの方に食べさせてあげるときには、加熱したものを用意するようにしましょう。

2.魚介類の刺身

サバやあじ、イワシ、いかなどには寄生虫であるアニサキスが付着しています。白い線虫であるアニサキスは肉眼で見ることができるので、生で食べる場合は必ずチェックしましょう。アニサキスは加熱・冷凍することで予防できます。魚の内臓に寄生し、魚の死後、筋肉に移動していく特徴があるので、丸ごと魚を購入する際はすぐに内臓を取り除きましょう。ヒラメに寄生するクドアも加熱や冷凍によって死滅させることができると考えられています。

3.仕出し弁当

いろいろな種類の料理が少しずつ入っているお弁当は、ノロウィルスやウェルシュ菌、カンピロバクター・ジェジュニなど、食中毒の原因になる菌やウィルスが入り込む可能性が高いと言えます。お弁当は衛生管理が正しく行われている業者や販売店で購入するようにしましょう。

4.鶏肉料理

鶏わさや鶏さし、鶏のたたきといった生の料理やレバーや砂肝などの加熱が不十分であると食中毒を起こしやすくなります。カンピロバクター・ジェジュニに汚染されていることが多い鶏肉。しっかりと加熱調理されたものを選ぶことで、食中毒を予防することができます。

まとめ

いかがでしたか?「こんなものにも食中毒の原因が?」と驚くような食材もあったのではないでしょうか。食中毒の原因の多くが加熱することで、死滅あるいは不活性化され、問題なく食べることができるようになりますが、ウェルシュ菌のように加熱しても死滅させられない細菌もいます。衛生面や調理方法に気を配るのはもちろんのこと、食中毒の原因に対する正しい知識を持つことも、食中毒予防の第一歩と言えるでしょう。

Photo by flickr @Tyler

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