ザリガニを食べる!!

ザリガニを食べる!!

小さい頃、田んぼでザリガニを捕まえた記憶のある人は驚いてしまうのではないでしょうか。今年もIKEAで開催されているザリガニパーティーが話題となっています。

実は日本のようにザリガニを食用しない国の方が少ないのだとか。今日はそんな食用ザリガニについて詳しくお話していきます。

スウェーデンのザリガニパーティーとは

ザリガニを食べる!!
Photo By flickr

北欧のスウェーデンでは7月中旬ごろまで真夜中でも明るい白夜と呼ばれる現象が続きます。夜、遅い時間まで明るいと外出する機会も増えて友人、知人どうしで集まる機会も増えるもの。そんなときに開催されるのが、ザリガニパーティーです。

北欧では16世紀ごろからザリガニを食べる習慣がありました。現在でも8月のこの時期に解禁となるザリガニ漁に合わせて至るところで開催されるのがこのザリガニパーティーなのだそう。

お味のほうはエビとカニの中間のような味わいで、おいしいとのこと。海水くらいの塩度のお湯でゆでてディル(ピクルスなどに使用されるハーブ)で香りづけする調理方法が一般的なスタイルです。

日本でも昔はザリガニを食べていた?

ザリガニを食べる!!
Photo By flickr

日本固有のニホンザリガニは北海道と青森、岩手、秋田の3県にしか生息していないと言われ、現在では絶滅危惧種に指定されているため、食用にすることはできません。

これに対し、私たち大人がザリガニと聞いて思い浮かべるのは、かつて食用に輸入されたカエルのエサとして連れてこられたというアメリカザリガニのこと。ミシシッピ川流域が原産地で戦後、輸入されたものが定着したと言われています。

とはいえ、海に囲まれた日本において魚を差し置いてザリガニやカエルを食べるという習慣が定着せず、あまり売れなかったので養殖業者が自然に放ってしまったのがアメリカザリガニの増えた理由だと考えられています。

ウチダザリガニって?

ザリガニを食べる!!

もうひとつ、食用に輸入された後、日本で繁殖した外来種がアメリカ原産のウチダザリガニ(英名:Pacifastacus leniusculus trowbridgii)です。「アメリカなのにウチダ…」と不思議に思いますが、これは北海道大学の内田亨教授がザリガニとしての種を見きわめる研究を行っていたことに由来するのだそう。

このウチダザリガニは1920年にアメリカから食用として輸入され北海道の阿寒湖に放流され、自然繁殖したもの。現在でも阿寒湖漁業協同組合のサイトから購入することもできます。

阿寒湖漁業協同組合|食用ザリガニの購入

こちらは生臭さもなく、茹でただけで美味しくいただけるのだそう。ミソも絶妙の味なんだとか。アメリカザリガニはカエルのエサとして輸入されたものですが、ウチダザリガニはもともと食用として輸入されたので、臭みがなく、おいしいのが特徴です。

小さなロブスターのような感覚でパスタソースやスープに入れても美味。また、しょう油マヨネーズやバーニャカウダソースとあわせたり、ニンニクとオリーブオイルで調理したアヒージョにしてもよさそうです。今の季節ならキンと冷やした白ワインや北欧産の白ビールと合わせてもいいでしょう。

こうした外来種は外来生物法という法律があるため、生体移動ができず現在ではボイルや冷凍など加熱したものしか手に入りません。しかしザリガニはもともと寄生虫の宿主となる生物なので、加熱して食べる必要があり、安全性の面でも冷凍モノの方が安心と言えるでしょう。

侵略的外来種であるウチダザリガニ

食用

もともと阿寒湖に放流されたウチダザリガニですが、その後、栃木の那須塩原、福島の裏磐梯、長野県内でも繁殖が認められています。福島県では増えすぎた外来種のウチダザリガニを釣って食べて駆除しようというイベントも開催されているのだとか。

本来であれば釣ったあと、真水に放って一晩おき、泥水を吐かせるのがベストなのですが、現在は外来生物法によって生きた状態で持ち帰ることができません。川辺でお湯を沸かして茹でて食べるということもできますが、場所によっては泥臭さやザリガニの未消化の食べ物などの臭いが気になることもあるようです。

繰り返しになりますが、捕まえたザリガニを食べるときは寄生虫がいるので必ず加熱することが大切です。でも出来るなら衛生的にも良くありませんので、その辺のドブに住んでいるザリガニには手を出さないほうが良いでしょう。

↓↓こんな強者もいたりします。すごい勇気だ。。


これを読んでザリガニを食べてみたい!と思った方はまずは、イケアあたりにいって挑戦を。

参考リンク: IKEAのザリガニパーティー

Top Images @Filipe Fortes

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